インナーチャイルド その1

「天命を知る」とされる歳になって、まさかの“インナーチャイルド“と対峙することになりました。ビックリですΣ(゚Д゚)!

きっかけはクライアントのヒーリング中に「あれ?自分はココをやり残しているかも・・・」と感じたのが発端です。インナーチャイルドは言葉そのまま“内なる子供”→幼い自分だから→自分の分身→つまり自発する呼吸や自然と動く肉体と一緒で当たり前の存在であると理解していました。理解というか微塵の疑問もなかったので、その昔インナーチャイルドが巷で流行った頃は、過ぎたことを何を言っているのだ、そのままでヨシと横目でスルーでした。(荒ぶれ者)

しかし先日“やり残し”をチラッと感じてしまったとたん、「インナーチャイルドを考える」というお題目の巨大岩が目の前にドーンとのしかかり、アレヨアレヨと周囲にお膳立てされ、とうとう対峙せざるを得なくなりました。

この問題に取り組めば芋づる式にこれまでの人生を振り返ることになるわけで、案の定これまでの数々の不埒な所業、失敗、中途半端さ、堕状さに目を覆うばかりで自信喪失なんてものじゃないくらい落ち込みました。絶望という暗闇の海の底に目を開けたまま沈んでいるようでした。

インナーチャイルドはホントに幼子そのもの。ワガママできかん坊の見ていられないくらい自己中な姿にトホホです。それでいて残酷なまでに生命力があって、お恥ずかしい・・・すべて消してしまいたい・・・。と思いました。

このどうしようもない痛手を回避するために無意識に浮上してきたロウアーセルフが、お前をこんなふうにさせた「悪者」を探して締め上げろ!自分以外のせいにしてしまえ!と耳元でささやいてくるという結構ハードな展開も体験しました。

普通に考えれば、ロウアーセルフよ、そりゃ違うわ。人のせいじゃないし、親でも兄弟でも生い立ちのせいでもない。時代でもない。その都度自分で選択してことだよと諭すことができますが、深く掘ってしまうと感情が先行してもう手がつけられませんね。お菓子が欲しくてワーンと大泣きしている駄々っ子を「ウームどうしたものか・・・」と俯瞰するのみです。

インナーチャイルドに焦点に充てワークした人は多かれ少なかれこんなヘビーな道を通ってきていると思うと頭が下がります。お疲れ様です。でもそれだけのことはありますね^^(展開早っ!)

インナーチャイルドは子どもなのだから未熟のままでいいんだよね。ワガママでいいんだよ。無理してインナーチャイルドをいい子にしようと育てなくても、愛でて抱きしめてやるだけでいいんだよ!ってわかったら少しずつ上向きました。(気づきがシンプルで当たり前過ぎるか)

 

その時期、たまたま読み返していたバーバラ・ブレナンの「光の手」の中のインナーチャイルドの章で「自分を愛せない理由、自信のなさ、悔いていること、自己肯定感のネガティブな気持ちに向き合えず、それを引き起こした「悪役」を作り出し自分の土俵に登場させて責め立てるのは一番楽なこと」は良い教えとなりました。ホントその通りです。

さてこのインナーチャイルド、実は第2チャクラと深くかかわっています。この場所は女性でいえばちょうど子宮のあたり。生命、創造性の源「海」、「育みの愛」とリンクします。

自分が愛せない、好きでない状態のとき第2チャクラが不安定で「育みの愛」の流れは堰き止められてしまいます。その時のインナーチャイルドの姿は淡くおぼろげか、くっきり存在しても笑顔ではないでしょうね。こうなると人が愛せませんし、人の好意を素直に受け取ることが難しくなっています。帳尻を合わせるために第3チャクラで理論防御が天気図の高気圧のように張り出し、さらに第5チャクラの表現に抑圧を与えるため、思考と意志が狭小になり「聞く耳をもたない偏屈で独りよがりの寂しがり屋さん」が出来上がるというわけです。

インナーチャイルドをそのまま抱きしめヨシヨシと愛でるだけで第2チャクラの「育みの愛」に流れが起きて、第3チャクラの思考がひねくれずに人の好意を素直に受け取ることができ、第5チャクラが連動してコミュニケーションに調和ができます。

やり方としてはインナーチャイルドを愛でた後で、第3チャクラで防波堤として作り出した信条を第2チャクラの感情の層まで落として言葉にしてやるとショワ~と昇華されていきます。例えば先の著書によれば「私は役立たずだ」という第3チャクラの決めつけは「自分なんて嫌いだ」という第2チャクラの感情に置き換えて表現してやる。これだけで第2チャクラに流れが出て浄化とチャージが成されます。時期に「私は傷付いた」。「私は悲しい」となり「私は自分を愛している」「自分をこんなふうに扱うなんて悲しい」という自己愛が出て本来の流れに戻るとのこと。

つまり「理屈けじゃなくて「愛」ということです。このプロセスで私は「そこに愛はあるのか?」という先回のブログでの言葉を見出しました。

また「インナーチャイルドとインナーヒーラーはセット」というバーバラの話通り、インナーチャイルドを癒せば自然とインナーヒーラーが隣に現れヒーリングが心身全般に向かって広がって調和していきました。セルフでヒーリングを重ねるうちにボロボロの状態から少しずつ“流れ”が起きて、感情、精神、肉体、霊体のバランスがとれてもともと低かった自尊心がいい感じで安定しました。

今回のインナーチャイルドの対峙で「自分からアクションを起こさないと愛されない」という勝手に刷り込んだ思い込みを「何もする必要はない。頑張らなくてもただただ愛されている」という普遍の愛に同調できたことが一番の収穫でした。ありきたりなお題目ですが、意外にも私にとって気を抜くと離れていってしまうテーマだとわかりました。やってみてよかったです^^。今後も落とし込みをキッチリして握力強く決して離さないようにしていきます。

長くなったので、続きは次回。